武富士はキャッシングで一位だったが今はどうなった?

消費者金融という言葉ができたきっかけにもなったのではないかというのが、一時期すごい勢いを誇っていた業者の武富士でした。武富士という名前を知らない人のほうが少ないのではないかと思います。今の若い人なら知らないかもしれませんが、ある程度の年齢を重ねている人にとって見れば、消費者金融の中で画期的な業者だったと思います。

どうしてかというと消費者金融という名前ができるまではサラ金と呼ばれていたのです。サラ金の時はイメージも悪く、キャッシングをする人も限られていましたし不便でした。しかし武富士がでてきたからというもの、どんどんイメージが良くなっていき、サラリーマン金融のようにサラリーマンだけが借りるものではないということで、消費者金融という名前に変わっていったとされています。

武富士はその後もドンドンと大きくなっていきました。それに続いて同じようにイメージアップ戦略を行う消費者金融がでてきたのです。武富士が確実にキャッシング業界の銭湯を走っていたのですが、それが大きなきっかけによって失速してしまいます。それが業界の法律規制が変わったことです。法律の規制が変わり昔の武富士のような勢いがなくなってしまったのです。

特に厳しかったのが過払い金訴訟だと言われています。武富士は多くの顧客を抱えていましたし、一番大きかったということもあって過払い金訴訟の金額も非常の大きかったのです。そこで多くの裁判が起こされて結果的に武富士は返済をするだけのお金がなくなり、今では他の企業に吸収合併されてしまったのです。現在、武富士という名前はなくなってしまいました。

今もあの頃武富士と並んで面白いCMをたくさん流していた消費者金融は存在していますが、それらも過払い金訴訟で非常に弱ってしまったところがほとんどです。まだ返済しきれていないところもあって、また大型倒産をしてしまうのではないかと業界ではささやかれています。

武富士が活躍していた時代は金利も高かったかもしれませんが、その分勢いのある時代でした。キャッシングをしていた人たちもそこまで文句が多かったわけではありません。今、武富士があれば借入をしていたという人も以外に多いのではないかと思います。

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