スリーエフがキャッシング会社?いえ、スリーエスという闇金の話です
東京をはじめとする南関東ではおなじみのコンビニ、「スリーエフ」。付箋紙などで有名な事務用品会社、「スリーエム(3M)」。どうも数字の3にアルファベットをつけると企業名になりやすいようで、それを利用したかのような闇金もあったりします。その名も「スリーエス」。「フ」と「ス」のちがいですから、コピーで字がかすれたりすれば「ス」が「フ」に見えたりもしますよね?そうなると、「おお、スリーエフはキャッシング業もしているのか」と勘違いすることだってあるわけです。
平成18年に関東財務局(財務省の地方出先機関)が発表した悪質業者として、この「スリーエス」の名が登場しています。手口はDMでの広告。ニセの貸金業登録番号を使い、固定電話の番号も記載するなど、一見しただけでは正規業者と見間違うような内容です。しかし、店舗所在地の記載などはなく、そこで怪しいと思えるか否かが、闇金に引っかかるか回避できるかの分かれ道。
闇金の嫌がることは、「店舗所在地、担当者、固定電話の連絡先」など、警察に足跡をたどられるような内容を知られることです。携帯電話はその闇金を利用した返済不能の人に新しく作らせた番号を利用するといったシンプルながら巧みに自分達の存在を表に出さない工夫ができるので、闇金の別名を「090金融」ということもありました。
最近はいろいろな業界が金融専門の子会社やグループ会社を設立して、クレジットカードの発行や各種ローンの展開を行っています。その流れにのっかって、有名企業の名前そのものや、それに近い名前を使う手口も多々見受けられます。名前だけに惑わされないよう、チェックするべき項目(所在地、電話、貸金業登録番号、貸金業協会加盟番号、店舗案内など)をしっかり見て、闇金の手口に引っかからないように自己防衛しなければいけません。