専業?兼業?主婦にかけられているキャッシングの規制内容とは
主婦、特に専業主婦へのキャッシングの規制が強くなったのは、もう数年も前からの話。実際にその規制強化に悩まされた方や、今後悩まされることになるお嬢様方も、主婦に対するキャッシング規制と業者の対応を今一度、見てみることにしましょう。
・兼業主婦の方はご自身の収入でキャッシング可能!
専業主婦の前に、パートなどで働いている奥様方のお話を先に。商品にもよりますが、大抵のカードローンやフリーローンでは「パート・アルバイトの方もOK」としています。それは銀行でも消費者金融でも共通していますので、安心して申込みをすることができます。ただし、「プレミアムなんとか」と銘打ったローンなどは対象外になるケースが多いので、申込み条件はよく確認するようにしましょう。
・専業主婦と消費者金融との関係
さて、専業主婦の方についてこの話をするとき、最初に関わってくるのが消費者金融などの「貸金業者」です。以前は専業・兼業の区別なく、比較的借りやすかったのが消費者金融の利点でしたが、2010年を境にガラッと状況は一変しました。法律の改正によって、消費者金融をはじめとする「貸金業者」は専業主婦がキャッシングをする場合、配偶者の同意が必要となりました。今まで「旦那には内緒で」と利用できたものが、同意を条件とすることになったためにできなくなったわけです。
さらに、同意うんぬん以前に、「専業主婦の方お断り」として、申込み対象者の欄に明記する業者が圧倒的に多く、「同意があるならOK」としているのは中小規模のいわゆる街金と呼ばれる業者が目立ちます。大手消費者金融が採用しているカードローン形式ではなく、証書貸付形式という、一度借りたら返すことに専念するタイプの契約が多いのも特徴でしょう。
・専業主婦と銀行・信用金庫などの金融機関は?
「貸金業者」ではないのが銀行や信用金庫といった金融機関です。この違いは、キャッシングに対する規制にも大きな影響を与えました。規制がかかった「貸金業者」に金融機関は含まれませんので、専業主婦への貸付け規制も該当していません。
これを受けてか、今の金融機関が提供しているキャッシングローンの多くは「専業主婦の方は配偶者に安定した収入があればOK」としているものが多く、申込みなら金融機関のローンをメインに考えた方が早いとも言える状況です。融資限度額の上限を明記しているローンもありますので、欲張らずに、最低限の利用を心がけた申込みで審査も通りやすくなるでしょう。
専業主婦だってお金が必要なことはありますよね。しかし、返済の元になるのは配偶者であるご主人の収入だけであることを考えると、くれぐれも計画的に、必要最小限のキャッシングを、と言わずにはいられません。