知らなきゃ損な総合口座の使い方~定期預金でキャッシングができる!
普段、お給料を受け取ったり、公共料金などの引き落としで利用している銀行の口座。「普通預金」と呼ばれていることはご存知でしょう。でも、通帳を良く見ると「総合口座」と書かれていることに気づくはず。通帳の中を見ても、普通預金の入出金を記帳できるページのほかに、別の預金(定期預金や貯蓄預金など)の記帳欄があることにもお気づきのことでしょう。そうなんです。銀行は皆さんが普段使っている「普通預金」とセットで、「定期預金」や「貯蓄預金」を『総合口座』として管理しているんですね。
なぜ、『総合口座』として管理するのか。これが是非知っておいて欲しい定期預金のお得な使い方に結びつくことになるのですが、そのお話の前に、定期預金について少しだけ触れておきましょう。
定期預金というのは、一定期間銀行にまとまったお金を預ける預金方法で、期間が終わるまで(「満期日」といいます)は簡単に引き出しすることはできません。一定期間引き出せない(預ける)分、普通預金よりも高い金利設定がされているのが特長なのですが、ここ最近の超低金利時代によって、その差はほとんどないのが悲しい現状です。逆に住宅ローンや自動車ローンは低金利で借りれるのメリットもありますから、預けるには不利、借りるには有利なのが今の「超低金利時代」の特色です。
さて、本題に入りましょう。『総合口座』が普通預金や定期預金などをひとまとめに管理する大きな理由に、預金間で貸し越しをすることができるようになっているというのがあります。簡単に言えば、普通預金の残高が5万円で、キャッシュカードで6万円を引き出そうとしたとき、不足分の1万円を定期預金から「貸す」ことで補うことができる仕組みなわけです。
先に書いたように、定期預金は途中で引き出すことができないものです。しかし、それではあまりにも不便なので、「定期預金から引き出す」のではなく、「普通預金へ貸す」という形で利用することができるようになってます。「貸す」という形式なので、利息が発生してしまいますが、金利自体は定期預金の金利プラス1%前後というのが一般的ですから、他からキャッシングするのに比べれば断然低金利で済ませることができます。
普通預金だけできっちり貯蓄(金銭管理)ができる方には、今の定期預金にさほど魅力は感じないでしょう。しかし、なかなかお金を貯められない(ついつい使ってしまう)という方には、定期預金に預けてしまうのも貯蓄方法としてはお勧めです。自由に引き出せないことを逆手にとお金を貯める。困ったときは定期預金から低金利でキャッシング。こういう考え方もアリですよ。