新規キャッシング申し込みで他社利用を申告するのはどうして?

キャッシングを新規で申し込むとき、つまり初めてそのキャッシング会社を利用しようと思ったら、申し込みの時点で他社の利用状況を聞かれることになります。何社からいくらキャッシングしているのかを簡単に申告するだけですが、借金の現状なんてあまり多くの人に知られたくないものですし、個人情報の中でもデリケートな部分ですから記入したくないと思う人だっているかもしれませんね。この申告は必ず必要になるものなのでしょうか。

他社のキャッシング利用状況をなぜ申告するのか、それは新たにキャッシングを利用しても返済可能なのか、それだけの余力があるのかということを確認するために必要なんですね。自分の収入というのは決まっていますから、支出が増えてしまえば当然支払えなくなってしまうことだって出てきます。それを避けるための情報なんです。

もう1つ理由があります。それは、総量規制が大丈夫かどうかをチェックするためです。総量規制では個人がキャッシングできる、借り入れできる限度額の上限を年収の3分の1までと決めています。他社利用があるようであれば、総量規制も考慮した限度額設定が必要ですから申告してもらわなければいけないんですね。総量規制は貸金業法という法律で決められていることなので守らなければいけません。

他社利用を申告することで審査に通らない、限度額が低くなってしまう可能性が出てきます。だからと言って正直に申告しないというのはいけません。個人信用情報をチェックすれば簡単に分かってしまうからです。審査では最終的に個人信用情報のチェックを必ず行って他社利用状況や債務整理の有無を確認します。調べれば分かるのにどうして申告するのか、それは申し込み時点では個人信用情報をチェックせずに申込書の内容だけで審査する仮審査が行われるためです。仮審査で合否を機械的に判断、その後本審査で限度額設定を行います。嘘を申告すれば仮審査はパスしても本審査には通らないでしょう。妙な偽りはせずに、正直に申告をして判断を仰ぐようにしましょう。

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