特定調停で返済中にお金が必要になった！キャッシング利用は可能か？

借金をしていると場合によっては返済が難しくなる場合が有ります。ただし多くの場合には、翌月なら返せると言うようなケースですから、金融機関に頼み込んで、今月は利息の支払いだけにしてもらい、翌月からまた返済を始めるような解決方法を取ります。しかし中には翌月以降も返済の見通しが立たない人もいてそういう場合には債務整理を行う必要が出てきます。債務整理の方法にはいくつかありますが、通常は弁護士に頼んで金融機関との間で任意整理をして貰います。

任意整理と特定調停

任意整理は弁護士が金融機関と交渉して返済条件を変更してもらって毎月の返済金額を返済できる程度まで減らしてもらう交渉を言いますが、なかなか交渉が成立しにくいうえ、馬鹿にできないほどの高額な弁護士費用が必要になるため、支払いが出来ず自分で交渉を行って不利な条件を呑まされてしまう場合も有ります。そこで注目されるのが特定調停と言う方法です。この特定調停はやはり自分で行うのですが、自分と金融機関の間に簡易裁判所に入ってもらう方法です。

何と言っても特定調停は安くできる

特定調停の最大のメリットは費用が安く済むと言うことです。裁判所に入ってもらうのは大げさになってしまうと考えがちですが、裁判所は誰もが利用できる公的な機関でもあるのです。印紙代などを合わせても約７００円程度で申請することが出来ます。話し合いも調停委員と金融機関の間で行われますので、ちょうど任意整理を公的機関で行ってもらうと言う形のものと言って良いでしょう。希望する場合には必要書類をそろえて簡易裁判所に行きましょう。

任意整理よりも面倒

任意整理の場合には弁護士にお任せですが、特定調停の場合には、自分で裁判所に行って申し立てを行うことが必要になります。特に馴れていない場合には裁判所と言うだけでビビッてしまいますが、最後までやり通さなければ債務を返済していくことはできません。自分の債務ですから最後までしっかり対応することが必要です。何かわからないような点が有るのであれば裁判所で相談して解決していくようにしましょう。不明な点を残さないようにしてください。

安易な妥協をしない

特定調停でも任意整理と同じように協議が不調に終わる場合も有ります。不調に終わらない様に多少の妥協は必要なのですが、自分の返済能力を超えたような妥協点を見つけたとしてもそれでは途中で返済が滞ってしまうのは目に見えていますので、安易に妥協してしまっては自分の首を絞めることになります。あくまで自分の返済能力内での妥協点を見つけるようにしてください。協議がまとまったらその返済方法でしっかり返済を行いましょう。

特定調停後のキャッシング

特定調停が上手くいっても生活をしていれば時にはお金が必要と言う事態になる事も考えられます。当然カードローンなどは利用するのは難しくなります。要するにブラックになった訳です。しかし最近ではブラックに対応している消費者金融が存在しており、まったく借りられないと言うことはありません。ただし返済は必要ですので特定調停後の返済と合わせての返済となり、借入はあまりお勧めできるものではありません。十分注意してください。