個人事業主の青色申告、「キャッシング」はどう処理すればいいの?

個人事業主の方で青色申告を申請しておられる方は少なくないことでしょう。そのメリットは「青色申告事業主特別控除」が認められることでしょう。個人事業主として儲けを出しておられる方がとにかく気にしなければならないのは、いかにして課税対象額を減らすかということにつきます。そのためにはできるだけ多くの経費の計上すればよいのですが、そんな浅はかな企みなど税務署もお見通し。何でもかんでも「雑費」や「交際費」で処理をしていたら、申告の際に疑われてしまっても困ります。

青色申告は前もって申請をしておけば、申告の際に控除がより多く認められますが、ひとつ面倒くさいのはちゃんと帳簿をつけなければならない、ということ。しかし、これも確定申告直前にまとめてやろうとするから大変なのであって、普段から取引のたびに毎日やっていればそんなにたいしたことはありません。

では、もし銀行などの貸金業者から事業用ローン、ビジネスローンを借りていたら、それは帳簿上どのように処理する必要があるのでしょうか。まずは、事業用ローンは返済が長期に及ぶことが多いでしょうから「長期借入金」として処理すべきでしょう。そのほかの借り入れを「短期借入金」として区別しておきましょう。

次に返済は元本と利息の返済に分けて処理しなければなりません。そして、元本の返済はもともと銀行のもとであったものを返しているに過ぎませんから、経費にはなりません。しかし、利息の返済は費用の一部と処理することができます。

面倒くさいように見える処理ですが、取引ごとに記入しておけばそんなに大変なことではありません。コツを覚えて楽々確定申告を目指しましょう。

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